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2010年9月3日金曜日

I型人間からT型人間へ

どうも、ヒゲです。

先日、ITシステムに関わる様々な立場の話で、システムを作る人、システムを提供する人、システムを利用する人がいるというお話をしました。

システムは、それを利用する側にとってブラックボックスでなければなりません。中身の構成要素やその仕組みについてそれらを意識する必要なくシステムが利用できれば理想的です。

なので利用する人にとっては専門的な知識は必要がありません。

しかし、このサイトやブログを見ている方々の大半はシステムを作る人、またはシステムを提供する人に興味があったり、何かしらの形で関わっている方々だと思います。

当然、システム側の方々はシステムをホワイトボックスとして捉え、それらの構成要素や仕組みを理解している必要があります。

特にシステムを提供する人、この方々はシステムを日々運用していく為の知識や管理能力、有事の際の専門的知識を保有している必要性があります。
近年のシステムは沢山のシステムが連携して構成されており、求められる知識の幅は非常に多い事でしょう。

システムを作る人はどうでしょう。いわゆるエンジニアといわれる方々です。
プログラマーは当然プログラミング知識を、インフラ系(ネットワークやサーバ)エンジニアは、ネットワークやハードウェアについて精通している必要があります。
当然、専門職であるためにその専門分野においては秀でた知識が必要かもしれません。

ですが、システムが複雑化してきた今、果たして本当にそれでいいのでしょうか?
システムが複雑化しているという事は、そのシステムの構成要素には多くの技術が関わっています。
それらのトラブルを解決する過程には実に多くの知識が必要になります。
システム停止による影響が大きい昨今に至っては、すばやい対応が必要になる為、一つ一つの対応を各専門家にお願いする事は現実的ではありません。

そうした理由から、幅広い知識を持つことの意味は現代において非常に重要な事ではないでしょうか。

専門分野にだけ秀でた人間を「I型人間」といいます。
これは、分野をX軸に、その専門性をY軸に見立てた時のグラフの形です。
つまり、一つの専門分野だけが秀でているので一つのY軸だけが飛び出ているんですね。

それに対して、一つの専門的分野を持ちながらも幅広い分野の基礎を持っている人を「T型人間」といいます。(TはY軸がマイナス方向(下)に伸びている!とかいうツッコミは無しの方向で)
その他にも二つの専門的分野と幅広い基礎知識を持つ「π型人間」というのもいます。

今求められるのはT型人間以上の人材です。しかし、経験上そうした人材が不足していると感じます。
今一度、自分のスキルを広い目で見直してみると良いかもしれませんね。

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