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2010年9月5日日曜日

最新技術とストレージ

 人々が関わる変化においては、必ずしも「流行」という風によって技術という帆船の行き先を決めています。
一昔前までは、CPUの速度であったり、コア数であったり。近年であれば、クラウドであったり、仮想化であったり。

今回は、密かではあるがストレージの流行について少し紹介したいと思います。

ストレージとは、日本語でいう「倉庫」にあたるもので、主に古いアーカイブやデータなどを保管しておく場所=バックアップを指します。

一昔、ストレージの流行といったらNAS(Network Attached Storage)やら分散型バックアップだったと記憶しています。これらは利便性や完全性を意識した流行だったのかもしれません。
しかしシステムが複雑化、また大規模化するにあたり、その比例するデータ量は非常に大きいです。
データ量が多くなってきているのであれば、今後はストレージ容量の拡大が流行になってくるのかな?
なんて、思うかもしれませんがそんな事は随分昔から検討、改善されてきた技術です。


問題は、ストレージのデータ量ではなくバックアップやリカバリーに掛かる時間なんです。


これらを解決する方向性としては、「ハードウェア」と「ソフトウェア」が考えられます。
ハードウェアに関しては、単体での容量よりも時間を重視したSSDを媒体としたストレージ。
SSDはストレージ単体として使用される事もあれば、ストレージキャッシュという形で実装される事も考えられる。いわゆるハードディスクとSSDのハイブリッドです。

ソフトウェア面で考えると、「重複排除機能」を持ったストレージです。
データのバックアップでは、整理されていないデータであったり、過去と最新データが実は同一のものであったりと、何かしら重複されたデータが多かったりします。
シンプルな仕組みとして説明してみると、バックアップ対象のオブジェクト(ファイル等)のハッシュIDを作成し、それらをハッシュテーブルで管理をする。同じハッシュIDを持つオブジェクトに対しては一つのデータとする(重複排除)。
重複するデータを単一のものとする事で総合的なパフォーマンス向上に期待できるという事です。

番外としてもう一つ、バックアップ/リカバリーのパフォーマンスを向上する技術・・・というか運用を紹介してみます。
最近本当によく見るキーワードの一つ「仮想化技術」、このメリットは実はバックアップ/リカバリーの面でも非常に大きいです。
仮想化されたイメージのスナップショットを取得するだけでバックアップがあらかた終了します。
リカバリーも面倒な手順を踏むことも無いでしょう。
今年4月に開催されたDell主催、Intel、Microsoft協賛のSolutionセミナー(正式名称忘れました^^;)に参加した際、仮想化によるバックアップパフォーマンスの向上について営業の方が熱く語っていたのをよく覚えています。


こうして考えると、最新技術の流行は新しい流行、古い流行との融合によって、また違った方向へと突き進んでいくのかもしれませんね。
最終的に行き着く先はどこなのか・・・多分私が生きている間にその答えは出てこないと思いますが、これからを生きる人たちにもっとIT技術に興味を持ってもらってその答えを導き出してもらいたいものです。(出来れば私が生きているうちに・・・)

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